結婚式のスピーチ例の最近のブログ記事
友人として結婚式のスピーチを頼まれた場合は?
招待される友人はあなただけではないでしょうから、その中の代表として選ばれたあなたに期待されていることは、結婚式を盛り上げることです。
筆者は大阪在住です。
大阪というと何でもお笑いにしてしまうというイメージがありますが、それはあながち間違っていません。筆者が友人の結婚式にてスピーチを頼まれた際に「笑いを取って欲しい」と、はっきり頼まれたのを覚えています。実際にどこまで笑いが取れたのかという顛末についてはさておき、筆者自身の結婚式でも友人のスピーチには一番面白いと思う人を2人選んだことを記憶しています。もっとも、これは新郎の友人にとって言えることで、新婦の友人にまで笑いを求めることはないでしょうが(笑)
普通に話す人も当然居ますが、やはり漫才やコントにしたり、楽器が出来る人はギターなどで弾き語りをすることもあります。筆者はこれら全てを実際に見てきましたがどの人も期待通りの「仕事」をしていたように思います。そういう意味では結婚式スピーチは友人のほうが託されているものが大きいかも知れませんので、むしろプレッシャーが大きいかも知れません。
対等の立場で新郎・新婦どちらとも面識があることが多いですから、二人の馴れ初めや交際期間のエピソードなどを話すと他の出席者にとっては新鮮な話が多く、面白いと思います。もっとも、披露宴はまだ親族の方々が出席しているのであまりきわどい話はまずいと思いますが。そういうきわどい話は無礼講になる二次会で。
実際にあったエピソードに加えて、友人という立場の人は新郎または新婦についての人間性もよく熟知しているはずです。結婚するほどの年齢になってからはご両親よりも色んな意味で詳しいことが普通ですから、新郎または新婦の人間性についての話も良いと思います。
単に「この人はこういう人です」と言うだけでは話としての面白味に欠けるのと、結婚式のスピーチとしての意味を持たないので、例えば新郎が非常に親分肌で面倒見の良い人であれば、「新郎は親分肌で面倒見のいいところがあるので、何でも俺に任せろという性格は家庭をしっかりと守れると思います」という感じで結婚生活に結びつけると、とても前向きで頼もしい人だという印象を新婦側の人々にも与えます。先ほどもお話しましたが、披露宴はあくまでも持ち上げることが基本です。落とすのは二次会まで待ちましょう。
結婚式のスピーチでは、ある程度定番となっている話もあります。
「50×50の話」や「3つの袋」など、これらは結婚式のスピーチで定番となっているので何度も聞いたことがあるという人も居られるでしょう。
ご存知ない方のためにご説明します。まず「50×50」というのはそのまま数字を掛け合わせると2500になります。これを夫婦に例えて、お互いが同じだけ努力している状態を50×50だとします。合計は同じ100でも49×51だと2499となり、48×52だと2496、という具合に努力や愛情がどちらかに偏ってしまうと掛け合わせた数値はどんどん低くなるため、やはり夫婦それぞれが等しく努力し合うことが大切...という定番スピーチです。
次に「3つの袋」。これはさらに有名なスピーチ文例なのでこちらならご存知の方は多いと思います。結婚するにあたって夫婦には3つの袋があると言われており、それが結婚生活をうまくいかせるために重要だそうです。ひとつめは給料袋で、新郎はしっかり仕事をして家にお金を入れること、ふたつめはお袋ということで子供が出来たら新婦はそれをしっかりと守って育てること、そして最後に堪忍袋。気に入らないことや許せないことがあっても、それをぐっとこらえること。その3つの袋を大切にすれば結婚生活は円満にいく...というわけで、他にも料理をちゃんと作る「胃袋」や夜の生活をしっかりと営む「玉袋」も大切に、という「5つの袋」パターンもあるそうです。
この他にも結婚式スピーチには定番となっている話はたくさんあります。これらの話は結婚式スピーチ集として書店に売られていますし、最近ではインターネットでも調べることが出来ます。さすが定番というだけあって、どの話もナルホドと思わされる話ばかりです。こんな気の利いた話をすればいいスピーチになるだろうと思ってしまうのですが、如何せんこれらの話は定番と言われているものばかりなので、既に知っている人が多いだけでなく、最悪の場合は会場でネタが重複してしまう可能性すらあります。
定番となっているスピーチをそっくりそのまま丸暗記して話すのではなく、定番スピーチを引き合いに出しながら、そこにもう一味加えて話すとオリジナリティがありますし、定番スピーチがベースになっているので話に安定感を持たせることが出来ます。
せっかく新郎・新婦にお祝いの言葉を述べる機会が与えられたのですから、やはり丸暗記だと味気ないですね。少しでもいいので、自分の言葉で語りかけてあげたいものです。